経営の過程は決して順風満帆なときばかりではありません。私の創業以来の23年間の経営を振り返ってみても、山あり谷ありどころか「谷」の連続だったというのが正直なところです。ですが、その「谷」の時期にどのように考え、行動するのかによって、その後の成否が左右されることを今、改めて実感しています。その意味で経営におけるマインドセットの重要度はその戦略、戦術以上に大きなものを占めるのかもしれません。
今回、俳優の高知東生さんを講師に招いたのには理由があります。2016年に高知さんは薬物不法所持による逮捕、懲役2年執行猶予4年の判決を受けます。ですが更生を誓った高知さんは2019年、依存症の当事者が体験を語り合い回復支援を行う自助グループと出会い、現在も出席を続けています。「ASK依存症予防教育アドバイザー」の資格を取得、現在は依存症の啓蒙、予防教育の講演などに登壇しています。
また、twitterなどのWEB配信ドラマでの俳優業復帰を果たすとともに著書も精力的に上梓。2020年9月には「生き直す」(青志社刊)、そして2023年1月には自身の生い立ちを小説風に表現した「土竜」(光文社)を刊行し好調な売れ行きを博するとともに、高知さんの新たな才能は多くの読者の共感を得ています。
まさに人生のどん底に落ちた男の立ち上がり方が、高知さんのこの数年の生き方には表現されていると感じ、「経営者のマインドセットセミナー」の一環として昨年、高知さんに講演を打診しました。快く引き受けて頂いた高知さんからは、逆に講演の機会を設けてもらったことへの感謝の言葉を直接頂きました。
経営も営業もYouTubeもすぐに結果が出ないことがむしろ多い。心が折れそうになることもあることでしょう。ですが、そのようなときに、経営者はいかに考え、その現実と向き合い、次の一歩を自分の意志で踏み出すのかが何よりも重要なのだと思います。
現在、人生とビジネスが順調な方もそうでない方も、すべての方に聞いていただきたい講演。それが今回の「生き直す」です。ご期待ください。
日時:2023年7月12日(水)14時~16時(受付開始:13時45分)
会場:弊社品川オフィスセミナールーム(今回は8Fになります。)
〒108-0074 東京都港区高輪3-25-22高輪カネオビル8F(品川駅高輪口徒歩3分)
講師:俳優 高知東生
講義:「生き直す。」経営者に求められる逆境・ピンチからの立ち上がり方。
僕は「薬物依存症」でした。
任侠の男の愛人の子として生まれ、その母は僕が17歳の時に自殺した。僕が歩んできた人生は、何の価値もないと思っていた。踏み出す前までは。
天涯孤独となり、裸一貫で東京に出てきて、たまたま芸能人になりました。そして人気女優を妻に持ちながら薬物依存症になり逮捕され、そして離婚という経験もしました。でもいまは、これらの出来事が、実は必要があって繋がっていた気がしているのです。その時は、分からなかった様々な苦悩や絶望も、全てに意味があったと思えるのです。そしてその意味を生かしていけるかどうかは、これからの自分がどう生きるかにかかっていると思っています。
高知東生
日時:2023年7月12日(水)14時~16時(受付開始:13時45分)
会場:弊社品川オフィスセミナールーム(今回は8Fになります。)
〒108-0074 東京都港区高輪3-25-22高輪カネオビル8F(品川駅高輪口徒歩3分)
講師:俳優 高知東生
講義:「生き直す。」経営者に求められる逆境・ピンチからの立ち上がり方。
高知東生(たかち・のぼる)
1964年高知県生まれ。1993年芸能界デビューし、俳優として、大河ドラマ『元禄繚乱』、映画『新・仁義なき戦い』などドラマや映画で活躍。2016年覚醒剤と大麻の所持容疑で逮捕。懲役2年、執行猶予4年の判決。現在は、俳優復帰を果たしたほか、依存症の啓発や人が再起していく様子を描く「リカバリーカルチャー」を広める活動を行っている。著作に『生き直す 私は一人ではない』『土竜』がある。『土竜』が小説デビュー作となる。